2007年11月26日

「「Overdose ∞ Supernova 」」




もう何年前だったか、生まれて初めてODした時、
まだあたしは、
「OD」なんて言葉の意味も、響きすら聴いた事がなかった。

死にたかった訳でもなかったけど、
ただ、ただ、その日その朝、その手と足で、何ができなくて、
何だったらできるか考えた結果、
自分の持ち合わせている薬を全部飲み干すしかなかっただけだった。

学校に行きたくなくて、お腹が痛いふりしたり、
体温計に息を吹きかけて仮病を使うのと同じくらいの事だった、本当に。

今想えば、目の前の現実から逃れて必死に生きる為だった。

実家の居間のソファーで目を醒ましたのは、それから3日後の事。
大酒を喰らっても、3日間記憶を失う事なんて、無いナイ、無かった。


目醒めてからの記憶もあまりないのだけれど、
あたしなりに「必死に生きようとした」結果だろうか、
すごく、スッキリしてたと想う。


だって、その数ヵ月後には、あたし、京都に居た。
しかも、お仕事で。

友人から、簡単なデータ入力作業と資料作成等々の
短期契約の仕事を、紹介してもらった。
友人とは、あたしが生まれて初めてのODをして、サボって辞めた職場で
1番仲良しだった年下の社員さん、あたしは事務員のパート。
要は、あたしがバっくれて辞めた会社から出向している取引先が、
何も知らずに、不届きモノをバイトで雇ってくれるという話。
「仕事も単純作業だしさ、リハビリ程度にいいんじゃない?
後半は京都が現場になるから、京都一緒に行こうよ。」


京都と言う、謳い文句に誘われ、
あたしは、いけしゃあしゃあと、そのお船に乗らせて頂いた。


仕事を紹介してくれた友人以外、あたしの事を誰も何も知らない職場で。
あたしの事を誰も何も知らない、晩夏の京都へ。


誰も知らないはずなのに、
京都の宿泊先に、あたし宛に荷物が届いていた。


元気が出る色の象徴、鮮やかな黄色がメインのアレンジメント。


メッセージカードに



「実りある京都滞在になりますように。
 貴女の、弱さも強さも、私は好きです。」
とあった。


愛知県にいる、あたしの大好きな女性、Kさんからだった。

空白の3日間に至るまでの、
わずか5年間足らずの過去にしか登場しないのに
Kさんは、絶大の存在だった。

しかも、年が近いわけでもない、毎日のように逢っていたわけでもない、
実際、顔を合わせたのは、片手で数えられる程しかない。
有難い事に、Kさんの中に、糞生意気な可愛いオナゴ友達として
あたしは存在してた。


空白の3日間から生還して、あたしは、
何の前触れもなく、Kさんに連絡をした。
Kさんとの空白の時は、もっともっと遥かに長いのに、
つい昨日も新宿の片隅で、肩を並べてDarkRumを一緒に呑んでいた
かのようだった。


その時、愛知を通り越して京都へ行くなら、
名古屋にホテル取るか、呑もうよ、なんて話をしたんだった。

「(宿泊先なんて教えたっけ・・・?)」
でも、現に目の前に、Kさんの書いた文字があったんだもん。


「貴方の弱さも強さも、私は好きです」


Cardは、今でも、部屋の中に飾ってある。
Cardなんて見なくても、今でも、黄色いアレンジメントとその言葉は、
あたしの血を吸って活き活きとしている。


あれからもう幾度も幾度も、晩夏も初秋も越えてきて、
まだまだまだまだ、自分の弱さも強さも認められていないのに、
Kさんは、ずっとずっと黙って認めてくれている。

その京都滞在の際には、Kさんと逢うことは適わず、
Kさんが、20代のあたしの姿を知らないまま、
あたしはもうすぐ30歳になる。


今年の正月の年賀状は、一方通行だった。
それでも、あたしは、Kさんの中で認めてもらってるという自信を
保たんとする事ができる。


何故、今日、この日この時に、
この事を、ヒトの目に晒そうと想ったかは、わからなくていい。
わかっていたとして、わからなくても、いい。
理由なんて、本当に、どうでもいい。


出会いなんてものは、そんなものだ。
そんなものでいい。





知ってた?
あたし、この曲を聴くと身動きがとれなくなるんだ。

For My EveryEveything From 道化師らずる





「あたしは、
 あなたの弱さも強さも、強がりも好きです。」




posted by 道化師らずる at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | バイブル・モチベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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